◆なぜタジキスタンへ行くことに?
タジキスタン行きは突然決まった。
ウズベキスタン・サマルカンドのホステルで歯磨きをしている時、隣で顔を洗っている金髪お兄さんから昨日タジキスタンへ行った話を聞いた。
どうやらサマルカンドはタジキスタン国境にかなり近い街であった。
それすら気付いていなかった(笑)

その日何をするか決めていなかった私に、突如湧いたタジキスタン行きという面白そうな話!
こうして、タジキスタン行きがあっさり決まったのであった…。
そして、ホステルで昨晩出会った長髪イケメンも誘ってみることにした。
私:今からタジキスタン行くけど来る?
長髪イケメン:うーん、行くか!
私:ありがとう!でも今日何かやることあったんじゃ?
長髪イケメン:あったけど、パスポートにスタンプ増えた方が嬉しいじゃん!
なんと少年心が溢れた人なんであろうか(笑)
しかしながら、この時すでに10時。急がねば!!!
◆タジキスタン国境までは何で行く?
タジキスタン国境までサマルカンドから行く手段について考える。
昨日、金髪お兄さんは乗り合いバンで交渉して、一人約1000円で1時間半の道のりを行ったそうです。
でも我らは2人!
Yandex.go(タクシー配車アプリ)で割り勘で行けば安いんじゃね?ということで早速タクシー呼び出し!
するとアプリ表示でひとりあたり約500円で行けることに!ラッキー!

とりあえず、第一目的地はサマルカンドから近いペンジケントに決定した!
すでに出発が遅いのに朝ご飯を食べることにした。
サモサ食べながらタクシーを待っている決めと5分ほどで到着!
ちなみにサモサはパイ生地の中に肉や野菜を入れて焼いたパンのようなもので、肉汁が溢れてきて美味しい!!!

出発してから20分ほど経つとだいぶのどかな街並みとなった。
道はほぼ一本道で、車が曲がることはなかった気がする。
にしても、運転手さん飛ばしすぎーーーーーーー!!!!!

◆税関に到着!が、金銭トラブル⁉
アプリで表示された時刻よりずっと早く到着した。
車から降りていざ国境越えへ!
タクシーを降車してタジキスタン国境のイミグレへ向かっていくと後ろから我々を呼ぶ声が…
運転手:ヤポン!ヤポン!(ウズベク語で日本)
私:何があったの?
運転手:お金払って!
私:もうすでに払ってある。(引き落とされた明細を見せる)
運転手:いいや、払っていない!
この状態のまま平行線
まだ争ってもよかったのですが、しぶしぶ払うことに。
なぜこんなことが起きたのか?
ここは国境付近で電波は最悪…。
運転手さんのスマホが上手く機能しておらず、お金が引き落とされたか判断ができないから取り敢えず金取っとこうというところではないであろうか。

そして最終的に要求されたのはアプリで表示された約900円を大きく上回る倍額以上の2000円💢
イライラMAXの状態でのタジキスタン入国です。
同様の被害に遭わないためには、国境沿いに行く配車をする場合はクレカ支払いの設定から現金払いに変更しておくなどでしょうか。
この金銭トラブルの結末は本記事の最後に~
◆いざ国境越え!
時刻はちょうど12時!
税関には各部門5人ほど並んでいる程度で、混んでいるという印象は受けなかった。

職員が軍服を着ていて、緊張感が増した感覚だったが、意外にも”日本からですか?こんにちは!”などと尋ねてくれてフレンドリーな方もいました。
何も問題なくするっーと税関通過しました。
通過する時に目に留まるのが、大量の大型トラックの列!
サマルカンドとタジキスタンの貿易の要所なんでしょう!おそらく!

まずは両替ということでタジキスタン国境のイミグレ事務所の両替所へ!
そう思った矢先…
両替所が閉まっているのです。
扉をたたいても何の返事もありません。
他に両替所もなく、店も売店が一つあるのみ。
開いていないなら、どうすることもできないので、とりあえず税関を通過しました。
◆ペンジケント市街地へ
タジキスタンの通貨ソモニを持っていない状態でどう行こうか?と思ったが、あっさり解決した。
少し道を進むと多くのタクシーの客引きが現れた。
ウズベキスタンの通貨スムで支払いOKということで交渉開始!
40000スム(約450円)で市街地まで行ってくれることに。
金髪お兄さんからも相場20ソモニ(350円程度)と聞いたので、少し高いが了承した。


車を15分くらい走らせていると運転手さんがある提案をしてきた。
運転手:一日運転手するからさらに上乗せで払うのはどうだ?
SIMカードを購入しておらず、インターネットがない私にとってはありがたい申し出である。
しかし、値段がとんでもなかった。交渉はドルであった。
運転手:街の往復と途中の世界遺産に寄るので50ドルでどうだ!
ありえない額だ!
私:10ドルなら話に乗る
運転手:なら30ドルでいいぞ!
私:それなら結構です。
運転手:タジキスタンで一番安い価格だよ。逃したら後悔するぞ!
私:結構です。
運転手:頭を指差して、頭おかしいのかと言わんばかりのジェスチャーをしてきた
シンプルに不快である。
もし、このフェーズが無ければ車窓から観えるタジキスタンの壮大な山々をもっと堪能できたのにー!
◆国境越えにかかる運賃の相場
ペンジケントと税関の往復はだいたい20ソモニ(約350円)、その途中の世界遺産(SarazmArchaeological Site)に寄ってから税関に行くと30~40ソモニ(約600円)である。
ちなみにサマルカンドからタジキスタン国境までのバンは33000スム(約450円)である。(帰りはその価格で行けました。)
以下にまとめる価格は帰り乗せてくれた運転手さんが教えてくれた情報です。
- 国境~ペンジケント市街地:20ソモニ(約350円)
- 国境~世界遺産(Sarazm Archaeological Site)~ペンジケント市街地:30~40ソモニ(約600円)
- サマルカンド~タジキスタン国境(バンで行った場合):33000スム(約450円)
- サマルカンド~タジキスタン国境(Yandex.goで行った場合):98000スム(約1200円)
◆後日談 Yandex.goのカスタマーサービス
こういった配車アプリなどのトラブル、泣き寝入りするしかないと思っていたが、ダメもとでカスタマーサービスへ連絡。
チャット形式のフォームに英語で問い合わせ。
AIなのかな?すぐ状況説明するように連絡が…
そして翌朝、人間が返信をしているであろう内容が送られてきました。
”乗車した日時、ナンバープレート、いくら払ったか?”を教えてくれとのこと。
状況説明のために連絡をだいたい5ラリーくらいしました。
カスタマーサービスへ連絡してから1週間。
なんと全額返金されたのです!!!
返金は完全に諦めていたので、感無量でした!
Yandex.go運営さんの真摯な対応に感謝する今日この頃でした。
この記事は2025年9月中旬の旅行記です。

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